急性腎炎は血尿、ろ過機能の低下、浮腫などの腎臓障害の総称です。
子供が感染することの多い溶連菌が原因の急性腎炎は、上気道炎や扁桃炎などを伴いながら、ろ過機能のある糸球体が炎症を起こして、血尿となって排泄腎炎であることが多いです。
腎炎は約2週間後にまぶたの腫れ、むくみ、高血圧、尿量減少の症状も現れます。
発症時の症状は激しく、軽度の状態になるまでは早いものの、完治までは1~3年かかるのが一般的です。
ただ、成人は約30%が慢性化し、子供は完治することがほとんどですが、適切な治療をしないと子供でも慢性腎炎になってしまうので注意が必要です。
また、急性腎炎は薬物療法と食物療法が中心となりますが、発症直後と治療後の経過観察では処置が異なってきます。
溶連菌感染症に対しては抗生物質の投与をすぐに行い、血圧のコントロールに降圧剤、尿量の低下には降圧利尿剤、カルシウム拮抗剤、アンジオテンシン系、βブロッカーも使用します。
腎臓から出血が見られるなら止血剤、高血圧脳症を起こした場合は鎮静剤を使用し、同時に食塩、タンパク質、水分の食事制限も行います。
また、症状が悪化しないように退院後しばらくは登校は禁止となります。尿タンパクが痕跡程度になったら、通常の生活に戻ることができます。
急性腎炎は溶連菌から感染することが多い病気ですが、最近は溶連菌感染症の患者が減少傾向のため、lgA腎症や慢性増殖性糸球体腎炎で急性腎炎の症状を表す比率が多くなっています。
溶連菌の根絶をしない分、比較的に薬のみで症状は軽くなりますが、菌が原因でないことから慢性化することも多いです。
そのため、溶連菌が原因なのかそうでないのかは重要で、きちんと溶連菌の検査してもらうことが大切になってきます。
診断は腎生検を行いますが、溶連菌かlgA腎症か原因を確定するために、腎疾患の既往症の有無や症状があらわれるまでの期間、免疫異常などを調べることもあります。