上気道炎や扁桃炎など、小児が感染することの多い溶連菌が原因となり発症する急性腎炎は、腎臓に入った血液が糸球体という組織によってろ過された後、不必要なものが血尿となって排泄され、糸球体が炎症を起こす病気です。
溶連菌などに感染し、1~3週間後にまぶたの腫れやむくみ、血尿、高血圧の症状が現れます。
発症時の症状は激しいことが多いですが、軽度の状態になるまでは早いとされています。
通常、完治までは1~3年ほどですが、子どもの場合は治りが早く、6ヶ月~1年ほどになります。
しかし、適切な治療をしないと慢性腎炎になってしまう場合もありますので注意が必要です。
急性腎炎は抗生剤の薬物療法と食物療法が中心となりますが、発症して間もないときと治療から時間が経過して後では、治療内容が変わってきます。
症状によって治療方法が異なりますので、しっかりと様子を観察し、状況に合わせた処置を行っていきます。
腎臓からの出血には止血剤、高血圧脳症を起こした場合には降圧剤や鎮静剤、強心剤を用いた治療を行います。食塩やタンパク質、水分を制限しながらの食事療法も行います。
また、症状が悪化しないよう、退院後しばらくは登校は禁止となります。
尿タンパクが痕跡程度になったら、通常の生活に戻ることができます。
急性腎炎は溶連菌から感染することが多かった病気ですが、最近は溶連菌感染が減少したため、lgA腎症や慢性増殖性糸球体腎炎で急性腎炎の症状を表す比率が多くなっているようです。
この場合は治療を行えば症状は軽くなりますが、慢性化してしまうことも多いです。溶連菌が原因なのか、そうでないのかをきちんと診断してもらうことが大切となります。
診断には腎生検を行いますが、溶連菌感染によるものかlgA腎症なのかを確定するために、腎疾患の既往症の有無や症状があらわれるまでの期間、免疫異常
などを調べることになります。