食欲不振、嘔吐、脱水などの症状があり、口の中が出血していたり、口からアンモニアの匂いがする場合は「急性糸球体腎炎」の可能性があります。
急性糸球体腎炎とは溶連菌の感染によって起こる腎臓の病気のことです。溶連菌が抗原となり、糸球体に付着することで炎症を引き起こします。
溶連菌による咽頭炎や扁桃炎などの病気にかかった後に、1~2週間ほど経ってから血尿、高血圧、むくみなどの症状が現れます。
毒性を持つ金属塩などによって腎臓が中毒を起こす場合もあり、こうした時にも糸球体の基底膜に異常が生じてしまいます。
急性糸球体腎炎の特別な治療法はなく、入院中に塩分、タンパク質、水分の摂取を制限する食事療法が行われます。
特効薬ではないですが、感染防止のためにペニシリンなどの薬物療法は行います。
腎臓にある糸球体の膜が変化することがあり、その場合は腎臓から余分な窒素化合物を上手く排泄できずに、血液中の窒素化合物の濃度が高くなるため、「高窒素血症」という悪化した状態になります。
急性糸球体腎炎から高窒素血症を併発し、1年以上も高血圧や尿の異常などが見られる場合には慢性化していると判断できます。
さらに進行すると1~2%の割合で腎不全や尿毒症になり、危険な状態に陥ります。
急性糸球体腎炎のみの場合の入院期間は成人は2ヶ月前後必要となりますが、成人は約50%で慢性化することが多いです。
一方、子供は大人より入院期間も短く、6ヶ月~1年ほどで90%が完治します。
退院後、体調が良好に思えても、定期的に尿検査を受けることになります。
溶連菌感染症からの急性糸球体腎炎を防ぐためには、原因となる溶連菌に抗生剤を使い、しっかりと溶連菌感染症の段階で完治させるのが大切です。