大人も子供も溶連菌には感染しますが、子供の方が皮膚に病気の症状が現れやすく、内臓も未発達のためにお腹も壊しやすいです。
腹痛に内出血が併発する血管性紫斑病も子供に多く診られる病気の1つで、溶連菌を始めとした細菌の感染、薬剤投与、食べ物の摂取などで免疫反応が異常を起こして発症します。
血管性紫斑病は血管の壁が弱まり、機械的な刺激を受けると小血管が破綻してしまい、皮下に出血が起きて紫斑ができるのが特徴です。
機械的刺激を受けやすい手足の末端と関節付近に特に多くの紫斑が浮き出てきます。
紫斑ははしかなどの発疹とは違って、皮下出血によるものなので、透明な板などを使って紫斑部分を圧迫しても赤い色は消えません。
腸の厚い層でむくみを起こすこともあるため、突然にものすごい腹痛に襲われることがあり、虫垂炎を疑われることもあります。
症状が紫斑だけなら特別な治療は行わずに経過観察となりますが、紫斑の悪化を防ぐために安静状態は保ちます。
血管性紫斑病は約50%の確率で腎炎を併発したり、ネフローゼ症候群を発症させてしまうこともあるので、定期的に通院することが大切です。
腹痛や関節痛がひどいときには、副腎皮質ステロイドを使用したり点滴管理を中心とした治療を行います。
血管性紫斑病は別名「アレルギー性紫斑病」や「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」とも呼ばれています。子供のうちは症状が紫斑だけのことが多く、専門医にはアレルギー性紫斑病と診断されるかもしれません。
血管性紫斑病は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、約2~3ヶ月で治るのがほとんどです。
また、自宅では安静を心がけて、足などに負担をかけて再発させないように、走ったりなどの運動は避けるようにしましょう。