子どもはよく風邪をひいたり、おたふく風邪やインフルエンザなどのウイルス感染や細菌感染を起こします。
細菌の中には喉の風邪といわれる咽頭炎や溶連菌、扁桃炎など多くの細菌感染の原因となるA群β溶連性連鎖球菌というものがあります。
そのA群β溶連性連鎖球菌が原因となる病気には、猩紅熱があります。
猩紅熱は溶連菌の産生する毒素で、全身の皮膚に赤い発疹を伴う病気です。
猩紅熱は溶連菌感染症とも呼ばれていますが、一度かかると一生かかることはないと言われている病気です。
子どもに多く見られる発疹性の伝染病で、くしゃみや咳などによって感染する飛沫感染がほとんどです。
昔は死亡率が高かった病気でした。明治時代には法定伝染病の1つに指定され、とても恐れられていた病気です。
法定伝染病として届け出が必要になってしまう猩紅熱とは診断せずに、溶連菌の感染症として診断や治療を行うこともよくあったのですが、1998年には法が改正され、猩紅熱は法定伝染病ではなくなりました。
現在では抗生物質が開発され、治療が可能になり症状も軽い場合がほとんどです。
猩紅熱は2~10歳の子どもが多く発病する病気で、中耳炎やリウマチ熱などの病気と併発して発症する場合があります。
発症期間は比較的短く、5日ほどで回復に向かう病気です。
発熱や頭痛、悪寒や喉の痛みなどの症状がありますが、特徴的なものとして舌が赤くなり、ブツブツがはっきりしたいちご舌になります。
治療法はペニシリンなどの抗生剤を使用します。
秋から冬にかけてが一番感染率が高くなるといわれていますが、家族の中で発症者が出た場合には、感染が広がるのを防ぐために治療薬を4日間ほど服用します。
発症しても薬を飲めばすぐに症状は治ります。
しかし、急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こす場合もありますので、感染後は10日間ほど薬の内服を続ける必要があります。