溶連菌(ヨウレン菌)事典

溶連菌の感染症、感染原因、予防、治療法を紹介。急性咽頭炎、急性扁桃炎、リウマチ熱などの症状一覧、検査方法、体験談も詳しく掲載しています。

  

細胞が壊死する筋膜炎

筋膜炎とは筋肉を覆っている筋膜という部分に細菌が入り、細胞を壊死させてしまう病気です。

正確には「壊死性筋膜炎」と呼び、極めて重症の細菌感染の1つになります。

下肢や外陰部に生じやすく、激痛を伴う皮膚の炎症で起こる赤みの紅斑と腫れが急速に拡大し、2~3日で感染した部分が壊死してしまいます。

虫刺されや切り傷、注射などが原因となり発症する場合もありますが、敗血症を発症した後に進行してしまうケースもあります。

発熱や全身の倦怠感など、強い全身症状を伴う場合が多いです。

壊死性筋膜炎は「フルニエ壊疸」とも呼ばれる病気で、子供や40歳以降の糖尿病患者も多く発症しています。

原因となる菌はいくつかありますが、A郡β溶血性連鎖球菌である溶連菌が大きな要因となる場合が多いです。

また、壊死性筋膜炎の検査は皮膚生検という細菌培養検査や皮膚の病変を一部切りとって行うものです。

壊死性筋膜炎は早期に治療を受けることが重要で、抗生剤の点滴と壊死組織を除去するための外科的処置を行います。

溶連菌は喉や皮膚に多く寄生する細菌ですので、子供が多くかかる咽頭炎やとびひを同時に引き起こすこともあります。

さらに喉や皮膚以外に感染すると、人食いバクテリアと呼ばれたこともある細菌へと変わっていくこともあります。

感染頻度は非常に少ないのですが、重症化しやすく命に関わります。壊死性筋膜炎はまさにこの人食いバクテリアに侵された状態です。

壊死性筋膜炎は治療が遅れてしまうと、ショック症状を起こしたり多臓器不全などに陥りと、死亡率が高くなる病気です。