溶連菌は最初にかかった時にしっかりと完治させておかないと、再発する危険性もありますし、腎炎やリウマチ熱など様々な病気を引き起こす原因となる可能性があります。
よく起こる合併症の一部を紹介します。
咽頭炎は喉の粘膜が強く痛み、赤くなるのが特徴で、発熱することもあります。一般的に風邪と呼ばれる症状よりも幾分重い状態です。
溶連菌が原因で起こる合併症である扁頭炎は喉の痛み、高熱が主な症状です。喉の痛みは特に強く、「いちご舌」とも言われる、苺のようなブツブツが舌にできることもあります。
とびひは正式には伝染性膿痂疹と呼びますが、溶連菌が原因である場合は感染率が高くなると言われています。
溶連菌からなるとびひは皮膚が部分的に赤く充血し、かゆみを伴います。爪などで掻くことにより、赤く膿の溜まった部分が点々と広がることから「飛び火」と言われるようになりました。
猩紅熱とは法定伝染病のひとつで、発熱が主な症状ですが、軽い発疹が出ることもあります。
溶連菌が原因で起こる合併症の猩紅熱は、口腔内が猩紅熱アンギーナと呼ばれる状態になり、扁頭炎の場合と同様にいちご舌になることがあります。
昔は猩紅熱になると隔離して治療していましたが、今は隔離することはありません。ただし、溶連菌から発症する猩紅熱は、法定伝染病のひとつに指定されています。
ちなみに溶連菌感染症自体は法定伝染病には指定されていません。
溶連菌が原因で起こる合併症には丹毒というものもあります。丹毒は高熱が出るほか、浮腫性紅斑が好発します。
溶連菌が原因で起こる合併症の中でもよく知られているのが腎炎です。
溶連菌が原因で起こる腎炎のことを急性糸球体腎炎と呼びます。血尿や高血圧、浮腫などの症状があり、上まぶたが腫れたりします。
他にも血圧が上がったり、蛋白尿が出たりし、急性腎不全のような症状になります。
リウマチ熱は最近の日本ではあまり見られなくなりましたが、発熱や多関節炎、心炎や皮下結節などの炎症を起こすことがあります。
40度ほどの高熱が出る場合もあったり、関節が大きく腫れたり、心臓を痛め心臓弁膜症を引き起こす危険さえあります。
溶連菌感染症の合併症である血管性紫斑病は、感染後に出血斑などの発疹や激しい腹痛などの症状があり、関節痛や浮腫がみられることもあります。
一緒に斑病性腎炎を起こすこともある病気です。